推理ドラマ考

吉敷シリーズ(原作:「灰の迷宮」)鑑賞。吉敷役は加賀丈史でイメージと違う。
星野真里が良かった。「天真爛漫で心の綺麗な子」の、せっかくいいキャラクターなのだから、死なせずシリーズで活かしてあげて欲しかった。それも、「自分で自分のオトシマエも付けられないガキ」に不意を突かれたのでは浮かばれまい。


正月は三夜連続で「古畑任三郎」が放映され、イチロー出演の第二夜が高視聴率だった由。
第三夜で一人二役を演じた松嶋菜々子が素晴らしかった。存在感、表情の使い分け、クライマックスの演技、いずれも良かった。それに、あんなにイイ女だったっけ。
第一夜は、都筑道夫の言い回しを借りれば
“「Yの悲劇」と「本陣殺人事件」(と「そして誰もいなくなった」も?)を足して2(3)で割り、アクロバティックな捻りを加えると…”


時効警察」なる番組がスタート。
オダギリジョー麻生久美子に期待して観る。両者とも作品を選ぶタイプで、ゴールデンでもない時間帯の、コメディドラマに、よくまあ出たなぁ。
麻生には、もっと自分を上手く売って欲しい。美人だしスタイルはいい上に、今回認識を新たにした点は、声が鼻声セクシーだということ。
それはともかく、「上手い役者はコメディーも巧み」が改めて実証された感を強くする。
脇役もカラフルかつ曲者巧者が揃っている。セリフはアドリブのオンパレードかと思われるほど、視聴者をケムに巻く。
ケイゾク」の二番煎じ、亜流と呼んでは可哀想だろう。
一瞬で消えたチョイ役の婦人警官に「オッ」っと目を引く美形が居た。


14日に買った本
「花火と銃声」泡坂妻夫 表画のセンスのなさにはガックリ。読む際にカバーを外すべし。
「赤ちゃんがいっぱい」青井夏海
「プリズム」貫井徳郎
「ブロンズの使者」鮎川哲也
「山伏地蔵坊の放浪」有栖川有栖
気づいたら“安楽椅子探偵”型が揃っていた。
偶然が重なり2年ぶりくらいで訪れた○ツミ書店は、15日付で杉並に移転する(した)とのこと。